子宮頸がん治療回想録とゆるゆるな玄米菜食と日々の暮らし

2020年12月、念願だった中古住宅を手に入れることが出来ました。アラフィフ、シングルのがんサバイバーです。淡々としぶとく生きていく。そんな自分を楽しみながら暮らしていくブログです。

花火とMerry Christmas

今週のお題「クリスマス」

まだ、クリスマス前だけど癌友さんがLINEで、デジタルクリスマスカードを送ってくれた。

 

 


エルメスのクリスマスメッセージ2019は夢見る花火!大事な人に今年も届けよう | Style Knowledge

 

近況も一緒に。

感激した。

花火だ。

そういえば、去年の夏、入院していた病室の窓から花火を見た記憶がある。

それぞれの部屋をめぐって、やっぱり、こっちの窓からのながめが一番いいとか、何人かでパイプ椅子を持ち寄って、窓際に並んだ。

その時、一緒にいた方のなかには。

そうそう、白内障の手術で入院してきたあのおばあちゃんがいた。

60代後半だろうか。

同じ病室で、

「懐かしい!前はね、6人部屋だったのよ・・・あの看護婦さん、わかる、おぼえてる。」

この病棟では年配の部類に入る、この日担当の私の検診を終えた看護婦さんの背中を、目で追いながら微笑んだ。

「えー、6人部屋だったんですか!狭かったでしょうに!」

このおばあちゃんが入る前は、しばらく患者さんが私の他にいなくて、広いひとり部屋になっていたこともあった。

ベッドで寝ているだけだから、広さを満喫するわけでもないけれど、個室な気分で、贅沢な感じはしていた。

通常は4人部屋で、それぞれひとつのベッドスペースが、カーテンで、くるっと囲われている。

それが、6人もこの部屋に居たなんて。

「そうよ、まん中の人なんて大変だったわ・・・・私ねぇ、子宮体癌だったの」

私を見て、何となく気づいたのか、続けて話した。

「10年前・・・でも今、こんなに元気!」

多分、私が、婦人科癌だと予測したんだろう、ここの病棟で入院患者は、婦人科と整形外科と・・・昔と変わってないと思ったんだろう。

そう言って励ます感じだったと思う。

目がキラキラしてて、笑顔が愛らしく、家庭菜園で土いじりもするよって言ってたけど、肌が白くてきれいな印象のおばあちゃんだった。

「私も子宮頸がんなんです・・・」

と、わたし。

「私の時は、抗がん剤の副作用のお薬が、今のようによくなかったから、みんなよくあげてたわ・・・、大丈夫よ、わたし、今、元気だから。」

後遺症のリンパ浮腫のことが、心配で

「足の方は、大丈夫ですか?」聞いてみたところ

「足はねぇ、痛むときあるけれど、他はなんともないの」

おばあちゃんは、他の抗がん剤を受けている婦人科癌の方にも、同じお話をされて元気を与えていた。

そうなんだ、こうして、元気になるんだ、今は不安もあるけど。排尿障害もあるけれど。

って花火見ながら思った。

あのおばあちゃんに、またどこかで会ってもお互い、顔も、おぼえてないだろう。

でも、一緒に花火みたことは忘れないよ。

なんかの縁だったんだろう。

それまでは、まったくの他人だったのに、同じ時期に癌を告知され、手術と治療をして知り合った方達も。
よく一緒にテレビ見たり、女子会と言って廊下のベンチ椅子で、並んでしゃべったり。

抗がん剤の注射の痕を、見せあったり。

見知らぬふたりが、同じ病室になっただけで、お互いが辛い病気治療を通して、親近感がわいて、普通だったら、(えっ、そこまで言っていいの)って話題や家族の愚痴など、濃い話にもなったことがある。

 


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励ましあったりした。

手術と治療は、嫌だったけれど、それでも出会えてよかったです。

有難う。

今は、それぞれの日常に戻ってる。