子宮頸がん治療回想録とゆるゆるな玄米菜食と日々の暮らし

2020年12月、念願だった中古住宅を手に入れることが出来ました。アラフィフ、シングルのがんサバイバーです。淡々としぶとく生きていく。そんな自分を楽しみながら暮らしていくブログです。

生きてるだけで丸儲け



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私が、癌治療した前年、ビットコインが価格上昇して多くの注目を集めた。

証拠にもなく、私も次の年明け早々、仮想通貨取引所コインチェックとザイフに登録した。

その後、もうひとつの取引所も開設した。

記憶が曖昧だが、コインチェックでは何か不具合があったので、ザイフでネムコインを購入したのだった。

最初は数千円程度だったけど。

その1週間後、あのコインチェック騒動があったのだ。

2018年1月にコインチェックが起こしたネム流出事件は、セキュリティ管理の甘さにつけこまれてハッキングされたことが原因だった。

被害額580億円相当。

良かった、まぬがれたって思いながら、たいして分かりもしないチャートを見たりしてた。

価格が下がれば、数千円単位で買い足したりしていた。

 

 

 

仮想通貨のひとつに「リップル」というのがある。

国際送金が円滑に行われるとして、注目が集まって、SBlが改めて「SBIバーチャルカレンシーズ」という名前で取引所を立ち上げ、リップルを推していくという。

前年にわかに、価格上昇した仮想通貨に夢を見ていた当時の私は、そのオープンを心待ちにしていた。

ビットコインで億を手にした人は「億り人」と言われた。

そこまでの軍資金もないけど。

それでも、それ相応の多少の期待はあった。

リップルに。

 

 

 

そんな時に。

癌告知を受けた。

 

 

 

 

3ヵ月近くの入院。

スマホも1日中見れる環境なのに、ただの一度も取引所のページを開いて、チャートを見たり、価格が気になったことは一度も無かった。

 

 

 

どうでもよくなったのかもしれない。

全く興味が失せてしまったのだ。

脳ミソに、かすりもしなかった。

 

それより、排尿障害。

「おしっこがでない」

尿意がない。

自分で3.4時間毎に、カテーテル(ストローみたいなの)を尿道に入れて対応。

これを自己導尿という。

 

放射線による尋常ぢゃない下痢。

 

抗がん剤による倦怠感、食欲不振。

 

シャワーを浴びるにも、体力が無くて億劫になってる。

 

手術後のお腹の傷にテープが貼られてるけど、こわくて、触れない。

 

純粋に普通の日常生活に戻りたい。という思いでしかなかった。

 

 

 

 

 

今は普通に、おしっこができて、幸せ。

ごはんが美味しい。

コーヒー、美味しい。

朝の人参リンゴジュース、美味しい。

仕事できて、うれしい。

給料、もらえて、うれしい。

車、運転できて、うれしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今となっては、そんな訳の分からない仮想通貨なんて手を出さなければ良かったと思ってる・・・💧

今、こうして拙いながらもブログ打ってる方が、はるかに満たされてる。

 

 

 

 

 


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あと、1ヵ月以上したら、ここの公園も桜が満開になる。