5年も前の、はなし。
人生は長い
去年1年、あっという間に終わって何を言うかと思えば、月日が過ぎるのは早いとか遅いとかでなく、ここで言う人生長いってのは、生きてると色々あるねってこと。
ご近所への引っ越しの挨拶に行くのに、お品はどうするか、自社品の魚の加工食品にしようか悩んでいたけれど、こないだ、クラスターが出たばかりの会社だし、社名ラベルのついた製品を贈るのも、今はまだタイミングではないな、ということで、無難にタオルとかふきんにしようと思い、選びに行った。
行った店は、離婚する前に住んでいた家の隣の家具屋へ。
オリーブの木って3本、植わってたんだっけ?
ここへ来るとやっぱり、
ついつい過去を思い出してしまう。
義弟が隣りの市で始めたお店の、商店街の夜店市で、安く買ったオリーブの苗。
それを当時、義父が建物の横の花壇へ植えてくれた。
売りに出してた住居兼店舗は純和風で、西洋の木が似合うような外観のたたずまいではなかったけれど、オリーブはそんなのお構いなく、キレイに成長してくれていた。
けれど、もう、そんなの最初から無かったかのように、埋め立てられ跡形もなく知らない家が建っている。
5年も前の話だ。
離婚前、住所を置いてたこの隣は家具屋。
あの頃、駐車場はうちの店と共有していたが、もうすっかり家具屋のものとなっている。
ここの家具屋は街でも人気の家具屋。
家具屋と言っても、家具だけじゃなくオシャレな雑貨モノも多数扱ってる。
チラシをだせば、そう、広くもない駐車場は常時満車状態。
この日もそうだった。
初売りのチラシを出したんだろう。
家を出ていった以来、この店に来るのは久しぶりだ。
新しい住まいを購入して、こういうカタチで来るなんてあの頃は思いもしなかっただろう。
先のことなんて考えられない、思考停止していたあの時。
これからまた この町に戻って新しい暮らしが始まれば、過去なんて塗り替えられることを信じてる。
向こう三軒両隣というけれど、うちの場合は6軒分のご挨拶の品をそろえた。
この辺りは、年配のご夫婦が多い。
私が一番若手だと言われた。
いよいよ明日からリフォーム工事が始まる。
改めて工事終了後の引き渡し予定日は、今月30か31日。
退院して1週間たってる頃。
植えたい木は、いくつか候補がある。
オリーブの木もまた植えよう。