幻想的な残暑の夜。
夏の灯り展へ。
370mほど道路に、市民の描いた手書きの350個の個性的なあんどんが並べられたなかを歩いていく。
柔らかな灯のなかを、情緒もあじわいながら。
浜通りは、アットホームな雰囲気。
上の魚(カツオ)の絵の横に書かれている一説。
(カッコ)はカツオの加工品。
『たたかれて(タタキ)
けずられて(削り節)
いぶされて(なまり節) それでも 味を出すあなたはエライ』
ここらはカツオと共に発展してきた港町ならではの、鰹愛がにじみ出てる作品。
なまり節とは、生のカツオをさばき、茹でたり蒸して加熱処理行い、一度だけ燻製(焙煎)した加工品。(更にこの燻製の工程を何度も繰り返したものが鰹節。)
ここらは古い家屋が多い。
土間があり、玄関から奥に通路が細長い造りになってたりする。
昔はこの港町の水産業者の仕事着だったらしい魚河岸(うおがし)シャツ。
手ぬぐい生地で作られていて、涼しくて汗も吸うし乾きも早い。
最近では老若男女、普段着でスーパーで買い物してる姿もよく見られる。
今ではこの街のカルチャーのひとつになってる。
市役所の方々も着てるんじゃなかったっけ。
私も20年前は夏になるとよく着てたな。
赤い豆絞りのデザインが好き。
また、欲しくなった。
浜通りの行灯だけではなく、マルシェも開催されて、写真にはないけれど、カレーの出店やまぐろ丼なんかもあり、すごい人で混み合っていた。
始まって1時間くらいしか経っていないのに、売り切れのお店もあって大盛況。
離婚前、元お姑さんと2度ほど、一緒に歩いたことがあったけど、その頃はまだ始めたばかりで認知度が低くて、見に来る人もまばらだった。
けど、ホント、人の多さに驚いた。
ここらの人達は、郷土愛が強いのを感じる。
盛り上げよう精神が伝わってきた。
今年の夏はコレで〆。