子宮頸がん治療回想録とゆるゆるな玄米菜食と日々の暮らし

2020年12月、念願だった中古住宅を手に入れることが出来ました。アラフィフ、シングルのがんサバイバーです。淡々としぶとく生きていく。そんな自分を楽しみながら暮らしていくブログです。

ヒグチユウコ「ふたりのねこ」



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愛しくて。

せつなくて。

「ふたりのねこ」が。

号泣した。

50を前にした、おばちゃんが絵本を読んで、大粒の涙を流してる。

横になったスタイルで。

身体を起こして、老眼鏡を外し、ティッシュで顔をふく。

日帰り温泉の、ドラえもんの押し入れをデザインしたような横になれる、一人部屋?で。

快適!を感じずにはいられないこの空間で。

部屋というほどの広さではないが、大人ひとりが横になれる程度の広さだ。

なんで、どうして、こんなに快適さを感じるんだろう。

大昔、人類の進化の途中のような時期に、洞窟で暮らしてたDNAの記憶からか、秘密基地みたいな、忘れた子供心を思い出すのか、ぜひ、ドラえもんに聞いてみたいところだ。

それぞれの空間(全部で8室ほど)には、決められたテーマに沿った本が、置かれている。

「丁寧な暮らし。質のいい時間」だったり

あとは美容をテーマとしたのもあった。

ここは、「やっぱりねこが好き」

猫に関する本ばかり、置かれている。

その中の一冊だった。

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ヒグチユウコさんの描く絵は独特の世界観がある。

細い線で、描かれたねこ。

毛並みがよくて、おっきい目。

うっとりするくらい可愛い。

なのに、ミステリアスでシュール。

そんなねこが、絵本になってストーリーになっている。

持ち主の「ぼっちゃん」とはぐれて、突然ひとりぼっちになってしまった猫のぬいぐるみ「ニャンコ」。

そして公園でボロボロになった「ニャンコ」をひろってくれた野良猫の女の子「ねこ」。

物語は、ある夏の終わりに2匹の猫が出会うところから始まる。

 

 

ひとりっこのぼっちゃんは、いつでもぼくといっしょだったこと。どこにでもつれていってくれて、ねるときもまいばん同じおふとんだったこと。おきにいりのクレヨンで、ぼくの絵をたくさんかいてくれたこと。かなしいときは、ぼくにかおをうずめてなみだをふいていたこと。このお腹だってはじめはまっ白だったんだ。

「そのおうちさがそうよ」
ねこがニャンコに言います。
「そう、いっしょに。だからあたしたちかぞくよ」

(『ふたりのねこ』より引用)

 

飼い主の勝手で捨てられて、人間に不信感を持ちながらも、しっかりとニャンコの気持ちに寄り添うねこ。

一緒に過ごした時間は短くても、確かにかけがえのない家族だった。

もう、胸が苦しくなる。

この絵本は、大人が読んでも・・いや、ぜひ大人に読んで欲しい。

ねことニャンコみたいな、お互いを思いやれるダイヤモンドみたいな心を忘れないように。

 

 

 


泣くなよ

 

私の、お気に入りのこちらの家族も紹介。

すごく癒してもらっている。


あっ今、思い出した。

ドラえもんも、もとは、猫だった。

正しくは、猫型ロボット。

そう言えば今年は年女だった。

新年のスタートは猫話から。