腫瘍マーカー後編
そのお店には2ヵ月ほどかな、ほとんど毎週、ランチ食べに行ってた。
その奥さんは
東洋医学派で、もう腹水が溜まった状態だったのに病院に行くのを拒み、とうとう倒れその時に医療従事者のお知り合いの方が、たまたま近くに居合わせていて救急車で運ばれた。進行がんで余命宣告を受け、ホスピスも考えたことがあったらしいが、その後、手術と抗がん剤ワンクールのみ受けてから数年。今は、本当にブログの記事どうり、おひとりでランチを切り盛りされて、元気そのもの。
お店で有機野菜の素材を生かしたおいしいランチを頂き、奥さんとお話をすると本当に落ち着くし、安心した。
腫瘍マーカーが上がって、びびっちゃった私、また奥さんと話したくて。
マーカーの値の話したら、それはあくまでも数字のデータだけだと言う。あと
「私達、癌になって良かったんだよ。ごはんがおいしく感じる。当たり前のことに感謝できる。」
そう言った。
確かに、退院してから1年。
普通の生活に戻れて、仕事復帰して半年以上経ち、仕事が前にも増して楽しく感じたり同僚の若い子達が、いとおしく感じるようになってた頃だった。
癌になって気づきとよかったこと。
■わがままだったなあ。
■健康が当たり前で、普通の生活が当たり前で、無いものを探してなげいたり、傲慢だったなあ。
■自分が思っただけの正義をふりかざしてたけど、本当は、正解も間違いもない。
■自己否定も強くて、全然、自分のこと、信用してなかったね。
■これからは、自分のこと、もっと守ってあげないとだから、余計なこと考えるのはやめにしよう。
■いい人をやめた。
いい人って思われたくて、他人にやたら余計な気を使ったりしてた。でも、結局、これってエゴだったんだよね。
依存っていうか。
■その依存心からか、無理してお付き合いしてた人間関係はもうやめにしよう。
■タバコもやめれた。
■食生活も変わった。
■色々と勉強好きになった。
■ガン友さんができたり、新しい出会いがあった。
「この世に偶然はない、すべて必然」って言う。
病気になったのも、色々と見直すため。
見直し。
身治し。
腫瘍マーカーが上がったのは、改めろよっていうお知らせだな。
ガン友さんと、コスモス畑に行った。
金木犀も、もう終わってしまったけれど、この日は甘い香りと心地よい温度とお天気でよかった。
いつも行く公園の小高い山をひと登り。
富士山、雪がちらっと。
誘って頂き、ありがとうです。