子宮頸がん治療回想録とゆるゆるな玄米菜食と日々の暮らし

2020年12月、念願だった中古住宅を手に入れることが出来ました。アラフィフ、シングルのがんサバイバーです。淡々としぶとく生きていく。そんな自分を楽しみながら暮らしていくブログです。

お彼岸『後編』

この家は築23年。

前の家主さんが定年後に建て替えた家らしい。

以前は、ご夫婦お二人で住まわれていたが、奥様を10年ほど前に亡くし、それからはおひとりで暮らされていたのだろうか。

しかし、その割には築23年ともなれば、大抵は水回りもリフォームの対象になるがこちらはトイレのみ交換した。

キッチンもお風呂もきれいだったから。

洗面台はこちらの趣向で業者に頼んだものの。

所々のクロスの黄ばみやめくれはあったりしたけれど、ハウスクリーニングはいらないほど綺麗だった。

 ご主人(前の家主さん)は

80代前半で大腸がんだったらしく。

トイレになぜだか蛇口がふたつの洗面台。

人工肛門になりここでストーマ装具を洗っていたらしい。

ご次男さんの奥さんがそう言っていた。

この家主さんからするとお嫁さんにあたる。

去年の12月。

中古物件の購入時に銀行で決済を執り行い、鍵の引き渡しをした時に立ち会ってくれたのだが、それが終わると、裏に叔父(前の家主さんの弟)、叔母が住んでいるので一緒に挨拶に行きましょうと言ってくださった。

何かあったらすぐうちにとんで来てくれて構わないからと言ってくださったこちらの叔母さん。

女一人住まいだと思われてなめられないようにだとか、あっちの道は死角になるから利用しないほうがいいとか言ってくださった叔父さん。

この叔父さん(前の家主さんの弟)も

何らかの癌だそうで抗がん剤を受けたが、副作用が苦しくてもう病院にも行ってないらしい。

私も医者の言うことばかり聞いてるばかりが治療とも言えないし、現に元気な方はたくさんいるし選択の自由ですよねって。

今は、二人に一人ががんになる時代って言うけれど、この辺りご近所は高齢者世帯ばかりだから特にこういった話をよく聞いた。

 

うちの真裏はそのお隣の家が所有している駐車場だ。

元々はなんかの工場って言ってたかなぁ。

それをバブルの頃に買ったって言ってた。

 こちらのご主人も腎臓がんだって言っていたけれど、手術して透析も受けることも無く大難は小難に落ち着いた現在は、毎日おうちのこと、DIYとかやって元気に過ごされてる様子がうかがえる。

こちらのご主人も70代半ばくらい。

奥さんは、そんなご主人に対してあと4、5年生きればいいかなぁなんて言ってたけれど「いやいや、今人生100年時代って言いますから、もっと欲を出してください」って返した私。

は100歳まで生きれる自信はないけれど(笑)。

この家で誰のお世話にもならないで。

もちろんずっと長く心地よく暮らしていくつもり。

 

この家と

ご縁を頂き有難うございます。