子宮頸がん治療回想録とゆるゆるな玄米菜食と日々の暮らし

2020年12月、念願だった中古住宅を手に入れることが出来ました。アラフィフ、シングルのがんサバイバーです。淡々としぶとく生きていく。そんな自分を楽しみながら暮らしていくブログです。

色あせたCDジャケット。

「いい歳超せるよ」

車の中で思わず口に出た言葉。

隣に座ってるのは、30年来の友人だ。

ハタチ前後に知り合い、よく遊んだ、朝まで飲んで語りつくしたりした友人。

30年来と言っても、ずっと付き合いがあった訳ではない。

結婚して家庭を持ったら、お互い連絡はとらなくなっていた。

それでも15年位前かな、住まいも変えず過ごしてる近況を電話で聞いていた。

 

 

がん告知された、2018年。

入院する1週間ほど前か。

耐えられなかった。

不安が募り、頼ろうとした動機から。

久しぶりに彼女の家を訪ねた。

適当な場所に車を駐車させると、彼女によく似た小学校低学年くらいの男の子がボール遊びをしている。

目鼻立ちがはっきりしてて利発そうに見えた。

しばらくして彼女が仕事場から帰宅してきた。

私の顔を見て驚いたのは言うまでもない。

少し話しただけなのに、すぐに飲み込んでくれて受け入れてくれた。

 

 

手術日の夜。

面会できないの、わかってて病院の駐車場まで来て車の中で祈ってくれてたらしい。

彼女も育ち盛りのふたりの男の子を抱えながら家事をこなし、父親の経営する会社の仕事を両立させてるのに

週末は必ず、お見舞いに来てくれた。

『なにか欲しいものがあったら言って、仕事はすぐに抜けれるから。』

って。

なんであんなに、食べたかったんだろうなぁ。

退院してから1度、食べたっきりでもう、3年は食べてない、モスバーガー

とにかく毎回リクエストしてたモスバーガー

 

彼女には

励まされたし、心強かった。

 

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ちらし寿司。

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10貫お寿司。平日限定の20貫1000円のメニューじゃなかったけど大満足。




昨日は、港の鮨屋で彼女と彼女の子どもとランチ。

お見舞いに一緒に来てくれた彼女の子どもは、背が伸びてた。

それから、ドライブがてら百貨店行って過ごした。

 

 

色あせたCDジャケットのケースから取り出して昔一緒によく聞いた【bridge】を車の中かけた。

彼女の影響でCD、そろえたのが懐かしい。

耳から、一気にトシツキが埋まり先週も一緒に居たような、錯覚すらある。

ふたりでそう言って笑った。

似たような思考だから、昨今の感染症の向き合い方も共感できる点が多くてうれしかった。

会話は止まることが無かったし、久しぶりによく笑った。

 

 

 

 

ひとに支えられてる。

今年は特に、甲状腺腫瘍で手術入院の際は、はてなブログの皆様に励まされました。

無事に新居で1年、穏やかに過ごすことが出来ました。

有難うございます。

良いお年をお迎えください。