選挙日・・・。
4年前
『エベリン』って名前のフィリンピン人女性が、私より3週間ほど遅く入院してきた。
入院中は大抵、横になってたけど、病棟のホールや廊下ですれ違うと、ヒマに任せ、話をしてたことがあった。
フィリピン、あの頃の大統領はドゥテルテ。
『ドゥテルテ大統領はお金持ちの出だけれど、貧乏な私たちの味方。
彼はヒーロー。』だって、そんな内容の話、したっけなぁ。
彼女も、私と同じ子宮頸がんだった。
入院されてる他の癌患者さんは卵巣がんの方が多く、同じ手術内容だったけれど、治療法は抗がん剤の薬種は違い、放射線がプラスされた。
退院も私の方が早かったから、バイバイを言いに行ったら彼女は笑顔で
『radiation(放射線)、オナカ、イタイ、トイレ、タイヘンネ』って。
そのエベリンの言葉を聞いたら、もうひとりの自分を見たような共感MAXになって、
その場で号泣してしまった。
エベリンは抱きしめてくれた。
自分もつらいだろうに、つよいなぁって感じた。
それから、しばらくして、通院時に会計場でエベリンと会うことができた。
喉の辺りを触りながら『マダ、ココ、アル』って言ってた。
子宮と卵巣を全摘した影響だろうか。
私と同じ、甲状腺腫だったんだろうなぁ。
エベリン、きっと今は
元の生活に戻って、元気に過ごしてるよね。
私は水産加工場で外国人労働者と一緒に働いてる身だけど、
個人的に、政治的に言うなら外国人労働者を減らして、日本人の雇用が増えればいいと思う。
将来的に日本は、人口減少が進んでいく一方だから頼らざる負えないけど。
そもそも、世界人口は増えてるのに、なんで日本の人口は減っていってるんだろう。
あ、話がそれちゃった、ちがう、そっちの話じゃなくって。
阿部さんが、あんなことになってしまい本当にショック。
派遣で職場で一緒に働いてるフィリンピン人のSNSにも何枚もの阿部さんの写真と共に【アベサン、アイシテル】やお悔やみの言葉が投稿されていた。
その投稿からは、彼女の強い親日も感じたけれど
フィリピンは国民性からか、大統領が英雄化されているように感じる。
日本には当然、そんな文化は無い。
むしろ美化されても困る。
なんだかんだと国民が関心を持ち、意識を高めてくことが大事で、発展ってそういうものだし。
だからこそ、今日の選挙投票率は高いものでありますように。
フィリピン、ミンダナオ、ダバオで。
熱い歓迎を受けて
ドゥテルテ大統領に続き、阿部さんもヒーローのよう。
こんな形で悔しい。
国内では未だまだ、問題も山積みだったでしょうが、
功績に敬意を表します。